虞翻 その3 ~もしかして・・ツンデレ?
虞翻について3回目。彼でここまで引っ張るとは思わなかった😅
以下は正史三国志 ちくま学芸文庫 を読んでの感想です。
彼が配流になった時、孫権に取りなしの意見を幾度も述べた人物がいました。これが1度目の丹陽郡の頃か、交州かは時期は記載されてませんがおそらく交州かもしれない。
諸葛亮の兄、諸葛瑾。
虞翻はそんな諸葛瑾のことを、親しくしていた者に手紙で「仁に敦く、天の法則を体現して万物の生命を大切にしておられ、このたびはあの方に弁護していただいたおかげで、なんとか一命を取りとめることができました。」と感謝し彼の人となりを称賛しています。
続く文では
「悪事を重ねて罪は深く、重いご不興を被っておりますゆえ、祁氏(きし)の老人に劣らぬ諸葛どののご援助はあっても、私に羊舌キツのような徳がありませぬので、赦免は望みがたいのであります。」
とあり、重ねて諸葛瑾を誉めています。
なんだろう・・とても素直に今の自分の境遇の原因を書いている🤭
文章では虞翻の率直さに加え相手に対しての丁寧さも感じられました。
また、正史三国志7 呉書Ⅱ 虞翻伝 の『虞翻別伝』には
孫権が皇帝を名乗った時に自分の素直な気持ちを丁寧さと慎みさを含んだ言葉で表現しています。
抜粋ですが、
「・・これを喜んで独り手を打ち舞いをまっておりますが、罪を受け遠地に(いるので)・・拝賀いたしますにすべがございません。」
「辺境の地にすてられた身ではございますが・・喜びにみずからの罪を忘れてご祝賀を申し上げるしだいでございます。」
・・もしかして虞翻って・・・ツンデレタイプ?🤭
手紙では自分の気持ちを上手く巧みに表現できるのに、口に出すと上手くいかない。
そんなちょっとした不器用さを感じる。
参考資料
正史三国志 呉書 (ちくま学芸文庫訳)
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